会長挨拶

大変に僭越ではございますが、2021年1月より会長を務めさせていただく立命館大学生命科学部の稲田康宏です。太田俊明先生、渡辺巌先生、野村昌治先生、朝倉清高先生、横山利彦先生の後を引き継ぎ、甚だ微力ではございますが、引き続きXAFS分光法に関連する科学技術の発展に尽くしたいと考えております。よろしくお願い申し上げます。

日本XAFS研究会の基本方針としまして、主に以下の4項目の活動を行っております。

  • XAFS討論会の毎年開催
  • 若手育成を主眼とするXAFS夏の学校などの諸企画の実施
  • 新光源計画等への提言などを通した積極的支援
  • XAFS研究に係る教育・学術研究・産業応用の推進への協力

XAFS討論会につきまして、2020年度は、未曾有のコロナ禍の中、広島大学の早川慎二郎先生(実行委員長)を中心として、初めてのオンラインでの開催となりました。様々なご配慮のもと、多くの困難を克服いただき、多数の参加者を集める素晴らしい会となりました。2021年度には社会情勢の改善にも期待を寄せつつ、一國伸之先生(実行委員長)を中心に千葉大学での開催を予定しております。会員の皆様におかれましては、積極的なご参加をお願い申し上げます。

XAFS夏の学校に関しましては、残念ながら対面形式での開催を断念しました。しかし、それに代わる企画としてのオンラインXAFS勉強会を、企画幹事の小川智史先生、朝倉博行先生、吉田寿雄先生が中心となって開催しています。学生さんによる話題提供と気軽な質疑応答で、新たな会員間交流の機会として期待されます。また、国際的な研究交流として、IXASが主催するGlobal XAS Journal Clubでの講演を日本XAFS研究会から提供する方向で、朝倉清高先生と阿部仁先生と横山利彦先生を中心に検討しています。これらのようなウィズコロナで展開できる新しい活動を確実に企画・実施し、教育・研究の支援になるよう検討して参ります。会員の皆様からも、忌憚のない意見や新企画への要望などをお寄せいただけましたら幸いです。

2021年度も多くの不確定要素がある中での活動が予想されます。XAFS分光法がより広範な科学分野で活用され、身近で扱いやすい手法となるよう、また、現にXAFS分光法を研究に活用されている方々が日本XAFS研究会に関わりを持っていただけるよう、取り組んで参ります。そのためにも、現会員の皆様のご支援は不可欠です。これから2年間のご支援、どうかよろしくお願いいたします。

2021年1月6日 稲田康宏